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シリアスな話題こそ、“プレイフル”に考えた方がよいのでは?

シリアスな話題こそ、“プレイフル”に考えた方がよいのでは?
突然ですが。

「なんか、上手く言えないんだけど、そうじゃなくて…」
「いや〜わかってあげたいけど、それは言語化しなきゃ」
というお互いに切なくなるだけのやりとり、皆さんもご経験ありませんか。

「言語化せよ」だけじゃ、そろそろ限界があります。

マネジメント1on1、新サービスのコンセプトMTG、CIの策定、課題のヒヤリング…。 日々、伝えたいけど伝えきれない、わかろうとしてるのに違うと言われる、というシーンに出くわします。

たとえ、会議の結論が出たとしても、心のどこかで「もういいや、そういうことで」「この人はわかってない」など諦めたり責めたり、何かしらの消化不良を抱えていたりするもの。

なんていうか正直、心のうちを一生懸命話しても、その割にハッピーじゃないぞってこと、結構多くないですか?

「ずっとレゴさわっててくださーい、スライドは見なくていいでーす!」

ということで今回は、そんな言語化の消化不良感を掘り下げるべく、 「言葉で考えずに手を動かして。相手ではなくレゴ見て話して」と言われることで有名な、 あのLEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎(レゴ®️シリアスプレイ®️) を全員で体験してみました。





キーワードは「Constructionism」


“Constructionism / 構築主義 ”

とは、ざっくりいうと、“自らの活動を通し、自分の力で知識を獲得し、構築していくこと”。

体系化された情報を学ぶのではなく、自分の感覚や体験から自ら学びを編集していく。今回でいうと「手を動かして思考する」ということだそうです。

講師は、unworkshopからモトキカズヨシさんにお越しいただきました。

「この緑のレゴが後ろにあったら、意味は変わっちゃうんですか?」




ワークショップのテーマは、「これからのQBを考える〜個人が輝くチームビルディング〜」と設定。2分程度でレゴを組み立てるタームを何度も繰り返して進んでいきます。

中でも、「あなたにとって“信頼”とは何ですか」「ありたい私を作ってください」という、重ためな2つの問い。

言葉だけだと「ウーン」と悩んでしまいそうですが…





作って笑う。





喋って笑う。





聞いてる人も笑ってる。





社長にいたっては、終始キャッキャ。

と、シリアスな話題でも笑いが絶えないワークでした。


目で見て触れるレゴのおかげで、「ここが段差になってるのは、次のステップという意味で…」とストーリーが生まれ、言葉だけで伝えるよりもずっと話しやすい印象です。
そして聞いている人は、「あえて花のパーツじゃなくてタイヤにしたのは何で?」「このレゴがもし右だったら、違うの?」と、主観ではなくレゴを中心に質問をひろげていきます。





すると、「まだ言葉にしてなかった、自分の中にある確かな考え」に気づき、言葉にしていける。という不思議な体験でした。

「ちょっと私の話も尊重してくださいよ」

途中、「これぞミス・コミュニケーション!」という印象的な場面がありました。
それぞれが作ったレゴを、グループで一つのストーリーにしていくとき。
モトキさんからも「ぜひ、本人の言葉をつかって説明してみてくださいね。尊重されてない、違うな、と感じたら率直に伝えてみましょう〜」と、ちらっとアナウンスがありました。





さっそくレゴを組み合わせ、ストーリーを試行錯誤。チームのみんなが、「何となくこんな感じだね」と納得しかけたとき、あるスタッフが言うのです。

「私の話はちょっと違うんです、私のことも尊重してほしい」
チームがハッとした瞬間でした。

コンセプトメイキングや企画書では、「一言でいうと」を優先することも多いですが、その一言の意味するところは、言い手と受け手では違うのです。

対話の場では、使い慣れた言葉でまとめたり、聞き手が勝手に「要は・例えば」と簡略化したりせず、相手の言葉を中心に使っていくことが大切と、改めて学ぶことができました。

「言語化せよ」は相変わらず必要だけど

今回体験してみて、LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎は、「言葉にしてないけど、確かにある個人のことば」を引き出す手段だと思いました。

「言語化せよ」は相変わらず必要だけど、「言語化のプロセス」はもっと大切。

チームの中で、使い慣れた共通言語が多ければおおいほど、良くも悪くも一人ひとりの個別性を前に出した対話の機会は減っていきます。 自分のことを掘り下げたいとき、人の言葉をできる限り同じように理解したいと願うとき。シリアスな話題を、プレイフルにやってみる。

皆さんも、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

福島 恵子
この記事を書いた人 福島 恵子 COPYWRITER / PM
教育・福祉の株式会社LITALICOにてディレクターなどを経験したのち、AIベンチャーで広報を担当。その後コピーライター・プロジェクトマネージャーとして入社。ふだんの主食は、いちごとトマト。長所は学習スピード。短所は名前が普通。認知科学に興味あり。...
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