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【社内勉強会レポート】 「つながりづくり」を体感し、深めるワークショップを開催しました

【社内勉強会レポート】 「つながりづくり」を体感し、深めるワークショップを開催しました
こんにちは。クオーターバックの宮﨑です。私たちクオーターバックは、毎月さまざまなテーマで社内勉強会を実施しています。今回のテーマは「つながりづくり」。台東区内を巡るフィールドワークとセミナーという二部構成で行った活動をレポートします。「 クオーターバックってどんな会社なの?」と思っている方に、私たちの取り組みの一部を知っていただけると幸いです。

「つながりづくり」をみんなでやってみよう

2024年3月、私たちは会社の拠点がある台東区というまちへの理解を深め、新たなつながりを模索することを目的とした社内勉強会を実施しました。

勉強会は台東区を5つのエリアに分け、4人ずつのグループで気になるスポットをまわるフィールドワークと、全員で行うワークショップパートで構成。勉強会の前には各グループで事前リサーチを行い、後日フィールドワークで発見したことを全社に共有する発表会を設けました。

事前リサーチでは、各グループ毎にメンバーそれぞれが行ってみたいお店や企業、興味があるスポットをピックアップ。「今後一緒にこんなことができるかも」と未来の可能性を想像する過程も楽しく、ワクワクがあふれてきます。

勉強会当日、わたしは谷中チームだったので、日暮里駅から谷中銀座商店街を通り、周辺のお店を散策しながら上野桜木方面、そして鶯谷へと歩いて回りました。まち並みや人が行き交う様子から、地域の営みを肌で感じることができました。また、お店の外観や陳列の様子、スタッフの方とお話してわかったこだわりポイントや地域とのつながりエピソードなど、新しい発見が盛りだくさんでした。

フィールドワークを通じて、台東区のお店やエリアについて知ること、人とつながることを体感できるという貴重な時間を過ごすことができました。また、普段の業務ではあまり接点のないメンバーもいるグループ活動だからこそ、そういう視点もあったんだとか、そんな未来を想像しているのかという新鮮な気づきも。さらに、自分たちの仕事につなげていくかについて、具体的なイメージが湧いて自分ごとにできた気がします。

それでは他のグループはどんなお店を回って、何を感じたのでしょうか。 全体に共有された資料の中から抜粋してご紹介したいと思います。

浅草「千草屋」(ちぐさや)

吉原近くで女三代で営業している佃煮屋さん。お話をうかがったのは、御年95歳で現役店主のおばあちゃん。呉服屋を50年ほど続けていたところ、70歳の誕生日に「佃煮屋をやる」と宣言してお店を始めたそうです。Instagramのフォロワーはなんと2.5万人。元気の源は若手演歌歌手の推し活で、Instagramでの推し活投稿からおばあちゃんのファンになった人も多いとのこと。「推す」という共通点があるだけでも、人と人はつながれるんだなと感じた素敵なお話でした。

また、千草屋さんは同じ台東区蔵前にあるレガーロパピロさんの包装紙を使うなど、浅草界隈のつながりを大事にしていました。私たちの交流拠点、SNAPに「おばあちゃんのYouTubeを近々撮影しにいってもいい?」と声をかけてくれたのも嬉しかったです。

Instagram:@chigusaya_official

※おばあちゃんに会いたくてお店に行かれる方も多いようですが、おばあちゃんの体調優先で急遽お店がお休みになる場合もあります。お店に行ってもおばあちゃんに会えるとは限らないことをご了承ください。

蔵前「自由丁」(じゆうちょう)

未来の自分にお手紙を書けるお店。手紙を書いて1年後にお店の方が責任を持って指定の住所に手紙を送ってくれるサービスを提供。ほかにも、自分が読んだ本にメッセージをはさんで誰かの読んだ本と交換できる繋がる本棚など、心温まるようなサービスを展開していました。

また、お店のスタッフがきちんとお店のコンセプトを理解してお客さんに話してくれていたのが印象的でした。産業フェアなどに来場者の参加型ワークショップ枠で出展してもらえたら、つながりが生まれて面白そうですね。自由丁さんは、ものづくりのまちに新しい風が吹き始めていることが伝わるようなお店でした。

Instagram: @jiyucho.tokyo

 

 

「良い関係性をつくる」とは

どんな関係も最初は「知り合う」ことからはじまります。 台東区をめぐるフィールドワークは、実際に現場に出向いて人と関わり、コミュニケーションを取って「知り合う」貴重な機会となりました。 その「知り合う」経験をしたうえで、「初対面の人に対してのコミュニケーション」について学ぶセミナー形式のワークショップを行いました。

ワークショップの講師は社内のメンバー。実はこの社内勉強会はファシリテーションのスキルを磨くための場でもあり、新しく設計されたワークショップの実験の場でもあります。

最初のミニワークは「あなたは初対面の人と話すとき、緊張するドキドキタイプ?もしくは興味津々のワクワクタイプ?」という問いに対して、隣の人と意見交換をするというものでした。

そして、実践的なつながりづくりのコツについてもシェアがありました。ワンアクションでできる具体例(例えば、ジャスチャーも合わせて3割程度オーバーに表現するといいなど)もあったので、これならすぐに実践できそうだなと感じました。

特に、コミュニケーションが得意な社内メンバーが工夫していることの紹介は、「なんとなくコミュニケーションが得意な人だと思っていたけれど、実はそういう努力をしていたんだ!」という気づきがありました。元から外交的な性格だからというだけではなくて、実は良い関係性をつくるための小さなアクションを積み重ねた結果だったのです。意識しているから、行動しているから、できるようになったのですね。そのことが、相手にとっての好印象や信頼につながっているのだとわかりました。

 

このセミナーを聴く前と比べて、私自身の心境に今までより前向きになるような変化がありました。それは、「初対面の人と話すことにそんなに抵抗を感じなくてもいいかも」「ちょっとしたコツを押さえたら私にも“つながりづくり”ができるかも」ということ。

初対面の人と知り合うことを、ポジティブに捉えることができるようになったと思います。

 

みんなのつながり宣言

ワークショップの最後に、今後、つながりづくりをする際やコミュニケーションをとる際に意識していきたいこと「みんなのつながり宣言」を、それぞれワークシートに記入。これを見ていると、応援したくなりますし、自分も頑張ろうって思えますね。

私たちは毎月このような社内勉強会を通じて、自分たちの組織としてのつながりを強化したり、自分たちがお客様に提供できる価値を再認識して日々の業務に活かしたりしています。

そしてそこで得た知見は、ブランディングワークショップなどのサービスにも生かされています。

これからも続く「つながりのデザイン」の探求

奥浅草にクオーターバックが移転してから、はや3年。クオーターバックにしかできないやり方で、地域と関わることができるようになってきています。

例えば企画・運営を担当している「台東区産業フェア」では、2023年に産業ゼミという台東区内の事業者さんがつながり学び合う仕組みづくりを提案させていただきました。

 

また、地域だけでなく企業さまとのお仕事においても、今までの制作だけではないやり方をご提案させていただく機会も増えています。これからの可能性にワクワク!

私たちは、今までのつながりを活かしながら、これからも「つながりのデザイン」を探求し、新たなチャレンジを続けていきます。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人 宮﨑 啓子 EDITOR
福岡県出身。人生の節目でいくつか拠点を移し、日本各地に心のふるさとを持つ。食やヘルスケアの領域で商品開発を行う管理栄養士という経歴を経て、出産育児後の社会復帰をきっかけに編集業務を開始。まちづくりコンサルティングを行う会社で、リサーチやライティング...
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