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新しい研修は、みんなにほぼ丸投げしてみた。

新しい研修は、みんなにほぼ丸投げしてみた。
いやーいつまでも若いつもりでいてはダメですね。最近は若い人の鋭い意見や感性にハッとさせられることばかり。
もう認めましょう、自分はおじさんであると!でも、おじさんであることを認めることは、決してすべてを諦めてしまうことではないのです。

みなさんの会社でも「研修」をやっているかと思います。「ここをこうするとうまくいくぞ」なーんて秘蔵の営業メソッドを教えたりしてるんじゃないでしょうか。私の会社でもこの春研修を始めてみたのです。でも、普通の研修とはちょっと変わったスタイルを結果的には取ることになりました。

ずっと昔に確立したことを教えるだけでいいのか。

BIとAIという言葉があります。今話題のベーシックインカムと人工知能…のことではなく、Before Internet・After Internet、つまりインターネット登場前後における変化について語られるときに使われる言葉です。
学びに関しても当然変化が起こっていて、インターネット登場以前では、ずっと前に確立されたことを学ばせる「教育」が重視されており、登場以後では、自ら情報を収集する「学習」が重視されるようになりました。

たしかにこれだけ変化が激しい時代に、昔の戦術がいつまでも通用するわけがありません。今、学び手には、状況に応じて必要な情報を自ら獲得し、自ら考え実行する力が求められているってことなんですよね。
僕なんかは単純ですから、こういう時代だし新しい研修は「学び手が自ら答えを発見するスタイル」にしよう!と思っちゃいますし、実際にそうしちゃいました。今までやったことがないので、もしかしたら自社の商品開発にもつながるかもしれないっていう助平心も込めてなんですが…。

そんなこんなで、研修の名前は何かを教える場所ではなく、会社の新しい姿をみんなの発見で形作っていくという意味で「New QB デジナーレ」と名付けました(かっこいいでしょう?)。
全部で90分間なのですが、僕は最初にちょこっと話をするだけで、その時間のほとんどを「みんなで語り合うだけの時間」に充てています。その間、僕は何をしているかと言うと、監視なんかは一切せずにバクバクとお菓子を食べているだけ。なんて楽ちんなんでしょう。

みんなにできるだけフラットに意見を交換してもらうために、研修中のみ「全員あだ名制」を導入しました。役職関係なく、全員呼んで欲しい名前を自分で決めるんですが、これが面白い。
名乗ったあだ名によっては、一番の若手社員を「様付け」で呼ぶことにもなりますし、ふだんのように苗字にさんづけで呼ぼうものならみんなからツッコミが入り、フルボッコにされるのです。

話し合う内容は毎回違うのですが、記念すべき第一回目のデジナーレでは「関係性のデジナーレ」というテーマでほったらかし研修を行いました。
一応最初に社長の話のパートで「やっぱり関係性がいいといい仕事ができるよね?」と言っておいたのですが、最終的にはみんなが好き勝手に話すので、僕の話は忘却の彼方に葬り去られ、「分かり合えなくてもいいんじゃないか」とか「社内って仲いいほうがいいの?」とか「安心する関係は敵」とかまったく意図しない方向にすっとんでしまいました。ああーこんなはずではなかったのに!!!





結果、どういうことが起こったのかと申しますとですね。社長のこの私がいる前で、みんながまったく逆のことを言ってもいい場ができあがっていたんですね。ああ、これはもしかしたらもしかすると、今会社に求められているという「安心安全」というヤツなんじゃ???

…というわけで、私どもの無軌道研修「New QB デジナーレ」は、少しずつ参加メンバーを増やして継続中でございます。もしかしたら意味があるかもしれないし、まったくないかもしれません。
でももうちょっとみんなに任せてみて、続けてみようと思ってます。たとえこれが失敗だとしても、うまくいかない方法を見つけたことにはなるので。


山田 裕一
この記事を書いた人 山田 裕一 CEO / BRANDING PLANNER
新しさの確立と記憶への浸透をテーマにブランディングの会社を経営しています。出身は東洋のハリウッドとうたわれた映画のまち・調布市。今は縁もゆかりもないですが、歴史と未来が交錯するまち・江東区に住んでいます。髪質はかなりキツめの天然パーマ。好きな飲み物...
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