株式会社近藤組 / ノベルティー制作

SAKE PACKAGE DESIGN

SAKE PACKAGE DESIGN
CLIENT
株式会社近藤組 / ノベルティー制作
PROJECT
日本酒パッケージデザイン
SERVICE

プロジェクト概要

土木・建築事業を手掛ける株式会社近藤組が、工場を持つ愛知県の旧下山村大桑地区への地域貢献のために、土地の米を使った日本酒を製造。クオーターバックでは、ネーミングと酒瓶3種のラベルデザインを担当しました。

日本酒は、主に贈答や地鎮祭などで使用するためにつくられましたが、そこには会社としての強い思いが込められています。日本酒に使用されている米は、醸造用に作られた酒米ではなく、下山で栽培されている“幻の米”として名高い高級食用米「ミネアサヒ」。株式会社近藤組がミネアサヒを買い取り、地元の酒造場に依頼して醸造しています。

課題

豊田市との合併により、地図から名前が消えてしまった地域「下山」。農家の高齢化が進み、耕作放棄地が目立つようになってきている中で、「少なくともこの地域からは耕作放棄地を出さない。自然のままの姿を未来まで残したい」という生産者の思いと、「下山の自然を守ることに貢献したい」という株式会社近藤組の思いが重なり、日本酒を製造することになりました。

地域を愛する人たちのためのプロジェクトであるため、その思いをいかに表現するかが課題となりました。

アプローチ

土地こそがこの日本酒のアイデンティティであることから、ネーミングはストレートに「下山」とすることが決まりました。

ラベルデザインでは、毛筆で書き下ろした文字を中央に大きく据え、背景には土地の自然をイメージした水墨画風の山のあしらいを入れています。使用目的が、贈答や神事だったため、その場にあっても差し支えないような上質感を演出しつつ、下山を愛する人々の思いをデザインに込めました。

 

このプロジェクトをきっかけに後日、甘酒のラベルデザインも追加でご依頼いただきました。日本酒と同じミネアサヒを、50%まで精米して造った甘酒。 こちらも上質感を意識しながら、優しい甘さが伝わるような繊細なデザインに仕上げました。

担当領域

ネーミング / パッケージデザイン

クレジット