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SNAPの手書きロゴに込めた思い〜「カタチのデザイン」から「つながりのデザイン」へ〜

SNAPの手書きロゴに込めた思い〜「カタチのデザイン」から「つながりのデザイン」へ〜
着々とオープンの日が近づいているSNAP。 今日はSNAPのロゴデザインについてお話ししようと思います。

アイデアのきっかけは新入社員が書いた電話メモ

ロゴに関するプロジェクトが始まったのは、実はオフィスが移転したばかりの2021年4月ごろのこと。 SNAPは自分達のブランドコンセプト「つながりのデザイン」を体現する場所。どうしたらロゴで「つながりのデザイン」を表現できるんだろう? 何ヶ月もコンセプトを考え、意見を交わしたり、フォントから試作してみたり。

そんな試行錯誤のなか、最終的なロゴデザインのコアアイデアは、デザイナー斉藤の気づきと思いから生まれました。

*******(斉藤談)*******

きっかけは、対面したのが3回目くらいだった新入社員の松井くんが書いた電話メモを見て「松井くんってこういう字を書く人なんだなあ」と思ったこと。

もともと人の書く字が好き。 それは書いた人の想いとかなんとなくの性格とか歴史がすこ〜しだけ覗けるような気がするから。 ずっと一緒に働いてくれているQBのメンバーの字は、いつだって顔と一緒に思い出せる。

でも、人の書いた文字って意外と見る場面がない。 近頃はリモートワークの普及で特に。 手書きの文字を見ただけでワクワクする。 それは、あくびとかくしゃみを見ちゃったときみたいな感覚。

「愛」とか大きな言葉で表現するのは大げさかもしれないけど 「この人のことがもっと知りたい!」とか 「一緒になにか(仕事でもなんでも)したい!」とか 「楽しかったからまたここに行きたい」とか 「なんとなく居心地がいいから通っちゃう(会いたくなっちゃう)」とか

斉藤はそういうものも十分に愛だと思っている。 そういう相手や場所にSNAPやQBがなれればいいなと思うし そういうつながりをもっともっと増やしたいし 奥浅草のひとたちやQBにとって大切な人たちが そんなつながりに出会える場所にしたい。

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斉藤の思いを聞いた時、プロジェクトメンバーの気持ちがひとつになったことを感じました。 「それだ!」と。

それは「手書き風フォント」では作れないもの。 人間が作るものから感じる感情のつながり。 手書き文字をロゴに活かしたい。 でも、手書き文字では「同じ形」にならないし、そのままロゴにはできないよね…。

いや、そんな既存の「常識」にとらわれなくてもいいのかもしれない。

「ロゴの常識」をぶっ壊そう

例えば音声SNSアプリの「clubhouse」。 特定のロゴがなくても認識できる事例のひとつではないでしょうか。 ※実際にはロゴもあるがほとんど誰も知らないのでは

ここで一つの仮説が立てられました。 マスコミュニケーションのように「つながりの薄い人に届けるためのロゴ」と、「つながりの強いコミュニティコミュニケーションのためのロゴ」は、違うのでは...?というもの。

例えば馴染みの店にはロゴがなくても、その店だと認識できますよね。 であれば、必ずしも「同じ形」じゃなくても、コミュニティの場合は、ロゴとして成り立つのでは?

そんな仮説に基づき、みんなの手書き文字をSNAPのロゴにする、という取り組みが生まれました。

みんなの手書き文字で作るロゴタイプ

SNAPのロゴとして決められたのは、指定のマジックペンで指定のスケッチブックの範囲に書く。それだけ。 ひらがなでもカタカナでもアルファベット大文字でも小文字でもOK。 実際にSNAPに来て指定のスケッチブックに手書きで書いてもらった文字の中から、選ばれたいくつかが看板になります! どのロゴが看板に掲げられるかはその日のお楽しみ。 スケッチブックをめくりながら「このロゴ、なんだか味があるね」などと語り合える、そんなシーンを今から想像しています。

最終的に「愛せるか」はとても大事にしたいことのひとつ

社内のメンバーにSNAPのロゴについてプレゼンをしたところ、 メンバーからは 「奥浅草の100人のつながりから100種のロゴが生まれたら素敵」 「たくさんのロゴがあると、たくさんのファンがいそうでいいよね」 と言った声があがりました。

形をデザインすることにこだわるのではなく、つながりをデザインするという意味で踏み切った今回の取り組みは、私たちにとっても挑戦的なもの。今までいくつものロゴデザインをしてきた立場から戸惑う意見が上がるかもしれない。正直、そんな懸念もありました。

でも、私たちは自分達の大切にする価値観として バリューのひとつに「challenge is beautiful やってみよう」を掲げているではないか。 行動指針でもあるバリューが私たちの背中を押してくれました。 ミッションと4つのバリューを意識するようになって約2年。 迷った時に振り返ることができる4つのバリューは、今回のような新しい取り組みの際に特に存在感を発揮していると感じます。

私たちはこれからも自分たちが大切にしている ①one vision 同じ夢を見よう ②love difference 違いを活かそう ③be creative 工夫で超えよう ④challenge is beautiful やってみよう

これら4つのバリューに基づき、「つながりのデザイン」を体現するために、失敗を恐れずどんどん実験をしていこうと思っています。

SNAPのロゴデザイン以外にも、随時新しい取り組みをしていきます。 SNAPはクオーターバックにとっては初めての施設運営。チャレンジ分野なことが多く、手探りなこともあります。一緒に面白がってくれる人はぜひ、そうでない人もぜひ奥浅草のSNAPに遊びにきてください。

SNAPは2022年夏にオープン予定です。

クオーターバック広報部
この記事を書いた人 クオーターバック広報部
株式会社クオーターバックは、よりよい世界の実現に向けて挑戦する人のブランディングパートナーです。
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