プロジェクト概要
里山を活かすために活動する個人や団体は、全国に数多く存在しています。また、国内だけでなく海外からも「里山活用」を学ぶ目的で視察に訪れる方々が増えています。
全国に散らばった里山活用のノウハウが、バラバラになったままではもったいない。そこで私たちは、地域に開かれた里山教育に取り組み、数多くのメディアにも取り上げられている石坂産業株式会社や、北海道十勝地方の農業の可能性を研究し続ける株式会社十勝里山研究所などとともに、里山活用事例の共有と新たな可能性の発掘のために発足した「里山と生きる協会」のブランド開発を行いました。
課題
ひと口に里山と言っても、思い浮かべるイメージは人によってさまざま。田舎で古臭いイメージがあると言う人もいれば、今こそ見直すべき、新しい時代に絶対に必要なキーワードだと言う人もいます。私たちが担当したブランド開発のパートでは、ファーストコンタクトのイメージ設計をどうするかに、非常に頭を悩ませることになりました。
単に自然を表現するだけでは「自然回帰」を標榜するだけの団体に見えてしまいます。そうではなく、どこかここに「新しいスタイル」があることを感じさせる必要がありました。
アプローチ
発想の起点としたのは、協会が目指している「里山を活かしてより豊かに生きていく」というスタイル。里山との関わり方にも、人によってさまざまな違いがあります。私たちは、従来の「完全に里山の中に入り込む生き方」ではなく、都会的生活と里山的生活の重なる部分に可能性を見出し、ブランドコンセプトとしました。
そして、ブランドコンセプトを表現するネーミング、ロゴマークを開発。ブランドブックでは、里山のいろいろな活かし方を、里山と生きる先駆者たちに伺い、掲載するという手法で1冊にまとめ上げました。
担当領域
■現状把握・リサーチ / ブランドコンセプト開発 / ネーミング / ブランドステートメント / ロゴマーク
■ブランドブック
クレジット
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CLIENT
里山と生きる協会
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CREATIVE DIRECTOR
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DESIGNER
山崎 百香(生産者直売のれん会)